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日記アプリのおすすめ|2026年版

日記アプリのおすすめ5本を2026年版で比較。Day One、Journey、OwnJournal、Apple Journal、Grid Diaryをプライバシーと無料プランで検証しました。

更新日: 2026年6月17日

日記アプリのおすすめ|2026年版

目的別の候補

  • 🏆 総合でいちばん: Day One ── 書き心地は今もこのカテゴリの基準
  • 🌐 どの端末でも書きたいなら: Journey ── Linux専用クライアントがあるのはここだけ
  • 🔒 プライバシー重視なら: OwnJournal ── オープンソース、日記は自分のクラウドに残る
  • 🍎 無料がよければ: Apple Journal ── Apple製品なら全機能ずっと無料
  • 📋 白紙が苦手な人に: Grid Diary ── マス目に答える形式の振り返り

どれがしっくり来るかは、プライバシー・対応プラットフォーム・価格のどこに重きを置くかで変わります。この記事はその判断材料をまとめたものです。

目次へ: 無料プラン比較 · オープンソース対応 · 有料プラン比較

「どれにしようかな」と日記アプリの比較記事をいくつも開いては、結局決められずに閉じる──そんな経験はありませんか。

いちばん個人的な文章を預けるアプリなのに、暗号化が本当に効いているのか、無料プランで実際にどこまで書けるのか、運営会社が3年後に存在しているのか。肝心なところが、たいてい書かれていません。

この記事では、5つのアプリを一つずつ手元で触り、プライバシーの設計を読み込み、無料プランの中身を正直に確かめました。「弊社を信頼してください」だけでは足りない領域だからです。とくに気持ちが沈んでいるときに書きたい方は、不安やうつとの向き合い方に絞った記事も合わせてどうぞ。

くわしく見ていきましょう。

価格はすべて2026年3月時点の情報です。各アプリは料金や機能を最近変更している場合があるので、購入前に公式サイトでも確認してください。


5つのアプリを、ひとつずつ

Day One ── 書き心地でいちばん選ばれてきたアプリ

  • 価格: 無料プランあり / 年額49.99ドル(年払いのみ、月払いはなし)
  • 対応プラットフォーム: iOS、Android、macOS、Windows、Web
  • エンドツーエンド暗号化: あり。全プランでデフォルト有効。Day Oneの料金ページでも、E2EEはBasic(無料)プランの機能として明記されています。
  • オープンソース: いいえ、プロプライエタリです。
  • 運営元: Automattic(2021年6月に買収。WordPress.comとTumblrを抱える会社)
  • データ保存先: 会社側のサーバー(AWS)
Day Oneの日記画面

書き心地は、このカテゴリーで頭ひとつ抜けています。2011年のリリース以来、ずっとそうです。すっきり整ったインターフェース、複数の日記帳、リッチテキスト、写真・動画・音声録音・手書きまで対応します。

「On This Day」は、過去の同じ日付に書いた日記をふっと差し出してくれる機能です。続けるほど価値が増していくタイプで、他のアプリに移った人が「あれだけは恋しい」と口をそろえる機能でもあります。

実際に紙の本として印刷できるのも、このリストではDay Oneだけ。2025年3月にWindowsアプリも追加され、長年の弱点だった「Mac中心すぎる問題」が解消されました。

ただ、Android版はiOS版に比べてできることが少なめです。Androidをメインで使う方は、ここだけ頭に入れておくとよいでしょう。

エンドツーエンド暗号化はデフォルトでオン。すべてのプランで使えます。仕組みはAES-GCM-256+RSAキーラッピングで、2017年にnVisiumの監査も受けています。詳しい設計の話は、日記アプリのプライバシーガイドで掘り下げました。

✅ 無料プランの内容⚠️ ここは注意
日記帳は無制限年額49.99ドル ── この比較で最も高め
デバイス1台で利用可能月払いはなく、年払いのみ
1件あたり写真1枚プロプライエタリ ── 信頼に依存するプライバシー
エンドツーエンド暗号化2017年の監査以降、再監査の発表は未確認
Android版はiOS版より機能が少なめ

こんな方に: 書き心地と完成度を最優先したい方、Apple製品を中心に使っている方。万人向けの「とりあえずこれ」になりやすい一本です。

避けたほうがいい方: 課金せずに複数台で書きたい方。Androidがメインの方。公開コードや、現在の実装を対象にした独立監査を重視する方。

↓ 比較表でDay Oneを見る


Journey ── 端末を選ばず、お題に沿って書きたい人へ

  • 価格: 無料プランあり / プラットフォームごとに約17.99ドル(Premium)、年額49.99ドル(Membership)、または199.99ドル(買い切り)
  • 対応プラットフォーム: iOS、Android、macOS、Windows、Linux、Web ── 主要6プラットフォーム全部
  • エンドツーエンド暗号化: Journey Cloud Sync経由でオプトインとして利用可能。有効化するとAI検索機能はオフになります。
  • オープンソース: 一部のみ。セルフホスティング用の同期サーバーがCC-BY-NC-SAで公開されています。クライアントアプリはプロプライエタリ。
  • 運営元: Two App Studio Pte. Ltd.(独立企業、シンガポール)
  • データ保存先: デフォルトはGoogle DriveまたはJourney Cloud Sync。Journey自身のサーバー、もしくはセルフホスティングも選べます。
Journeyの日記画面

主要プラットフォームの全部にネイティブクライアントを用意しているのは、このリストでJourneyだけ。Linuxにも専用アプリがあります。

iPhoneと会社のWindowsノート、自宅のUbuntuマシン──そんな環境を行き来する人にとって、3つすべてに公式アプリが届くのはJourneyしかありません。

60本以上のガイド付きプログラム、書き出しのお題、過去の日記に質問できるAIアシスタント。白紙のページを前にぼんやりしてしまう人には、このリストでいちばん多くの手がかりをくれます。

料金体系はこの比較で最もややこしい部類です。Membershipの年額49.99ドルは全プラットフォーム込みで分かりやすい一方、Premiumライセンス(約17.99ドル)はプラットフォーム単位の購入になります。iPhoneとMacの両方で書くなら、Premiumを2つ買うか、Membershipにしておくか、どちらかです。買い切り199.99ドルの選択肢もあります。

実は、保存先の発想もユニークです。デフォルトではGoogle DriveまたはJourney Cloud Sync経由で同期され、Journeyのサーバーに日記そのものは残りません。日記が自分のクラウドアカウント側にあるという構造は、E2EEを設定していなくても、それだけでプライバシーの安心感がぐっと上がります。とはいえ全体像は見た目より少し複雑なので、本気で気になる方はそちらも読んでみてください。

✅ 無料プランの内容⚠️ ここは注意
基本的なテキスト入力無料ではデスクトップアプリは使えない
写真は枚数制限ありテキスト装飾・音声・動画なし
AIへの問い合わせは1日10回までプラットフォーム別ライセンスがわかりにくい
E2EEを有効にするとAI機能が無効化
パスフレーズを失うと日記は復元不能

こんな方に: AndroidやWindowsをメインで使う方、書き出しのお題やガイド付きプログラムが欲しい方、複数の端末を行き来する方、Google Driveに保存したい方。

避けたほうがいい方: プライバシーを最優先したい方(デフォルトのGoogle Drive同期はE2EEではありません)。料金体系のシンプルさを求める方。装飾を排した静かな書き心地だけが欲しい方。

↓ 比較表でJourneyを見る


OwnJournal ── 日記を「自分の手元から離さない」アプリ

  • 価格: 無料プランあり / 年額19.99ドル(Premium)
  • 対応プラットフォーム: Web、Android、iOS(iPhone・iPad)、デスクトップ
  • エンドツーエンド暗号化: あり(オプション)。BYOS(自分のストレージを持ち込む)モデルと併用可能。
  • オープンソース: はい ── AGPL-3.0でフルスタック公開(フロントエンド、バックエンド、インフラまで)
  • データ保存先: あなた自身のクラウドストレージ。Google Drive、Dropbox、Nextcloud、iCloudから選べます。OwnJournal側はあなたの日記を一切保管しません。
OwnJournalの日記画面

OwnJournal自身の保存サーバーに日記を置かない──このリストでは珍しい設計です。

日記を自社サーバーに保存して「安全に守ります」と約束するのではなく、書き込みはあなた自身のクラウドアカウント(Google Drive、Dropbox、Nextcloud、iCloudのどれか)に直接行われます。

OwnJournalの保存サーバーは日記を持ちません。ただし連携先クラウド、アカウント、端末、バックアップ、アプリの配布経路は別に考える必要があります。

この仕組みはBYOS(Bring Your Own Storage、自分のストレージを持ち込む)と呼ばれます。ぱっと見は地味な違いに見えるかもしれませんが、意味はかなり大きい。

もう一つの軸が、完全なオープンソースであること。フロントエンド、バックエンド、インフラまで含めたコード一式がAGPL-3.0で公開されており、誰でも中身を確認できます。

つまり、技術がわかる人なら意図された実装を確認できます。これは重要な透明性ですが、正式なセキュリティ監査や、配布されたビルドが公開コードと一致することの証明ではありません。詳しくはプライバシー特集で説明しています。

ちなみに、AGPL-3.0にはもう一つポイントがあります。コードをフォークしてサービスとして提供する場合、修正部分も同じライセンスで公開する義務がある。商業フォークによってオープン性が失われない設計です。

WebアプリはどのブラウザでもそのままLinuxを含むあらゆるOSで動きます。さらに、Daylioのような専用アプリと張り合えるレベルの気分トラッキングとアクティビティ記録も搭載されています。

日記を書くたび、5段階の絵文字(「最高」から「最悪」まで)で気分を選べ、運動・人と会った・仕事・瞑想といったアクティビティもタグ付けできます。気分カレンダーのヒートマップで日々の起伏が一目で見え、統計ダッシュボードでは気分の分布、移動平均、曜日ごとの傾向、連続記録までチェックできます。ここまでが、ぜんぶ無料プラン側です。

有料のPlusプラン(年額19.99ドル)では、Trend Analysisが解放されます。端末内で日記ごとに抽出したメタデータを期間別に集計し、全体的な気分の傾向、3〜5個の具体的な行動ヒント、注目しておきたいテーマを、ひとつの振り返りとして示す機能です。

ここで送られるのは集計されたメタデータだけ。書いた本文そのものは端末から外には出ません。Plusではさらに、日記単位のAI分析(感情・トピック・センチメントの抽出)と、Activity-Mood Correlations──どのアクティビティが気分の良し悪しと統計的に結びついているかを示す機能──も利用できます。

RosebudやMindseraといったAIファースト系アプリとの違いに踏み込みたい方は、AI日記アプリのまとめ記事をどうぞ。

✅ 無料プランの内容⚠️ ここは注意
日記は無制限Day OneやJourneyに比べると若いアプリ
自分のクラウドに保存、任意でE2EE長く定着したアプリに比べるとユーザーコミュニティは小さめ
デバイス間でアクセス可能位置情報タグや製本サービスはなし
絵文字での気分トラッキング+アクティビティタグクラウド連携の初期設定に5分ほどかかる
気分カレンダー+統計ダッシュボード

こんな方に: 自分で保存先と暗号化設定を選び、公開された実装を確認したい方。気分トラッキングと日記の可搬性も重視する方。年額19.99ドルで、この比較ではもっとも安い有料プランです。Plusに上げると、Trend Analysis、日記単位のAI分析、Activity-Mood Correlationsが使えます。

避けたほうがいい方: 長年磨かれてきた、巨大なユーザーコミュニティのある定番アプリを求める方。

↓ 比較表でOwnJournalを見る


Apple Journal ── iPhoneユーザーが「無料で十分」を求めるなら

  • 価格: 完全無料。アプリ内課金もサブスクもなし。
  • 対応プラットフォーム: iPhone、iPad、Mac(2025〜2026年にiPad/Macへ拡大)。Android、Windows、Web対応はなし。
  • エンドツーエンド暗号化: あり。二要素認証と端末のパスコードを設定した環境では、iCloud上のJournalデータがE2EEの対象です。
  • オープンソース: いいえ。Appleのプロプライエタリソフトウェア。
  • 運営元: Apple Inc.
  • データ保存先: iCloud。Appleのセキュリティ資料では、Journalデータは標準・高度なデータ保護のどちらでもE2EEに分類されています。
Apple Journalアプリのスクリーンショット

有料機能でも、Advanced Data Protection限定でもないE2EEは大きな利点です。ただし、Apple IDの二要素認証、端末のパスコード、信頼済みデバイスと復旧手段はきちんと管理する必要があります。

AppleのiCloudセキュリティ資料では、Journalデータは標準・高度なデータ保護のどちらでもE2EEの対象です。

アプリ自体も、2023年12月にiOS 17.2と一緒に出てきた頃からはずいぶん進化しました。とくに2025〜2026年のiPadとMacへの拡大は大きな節目です。

複数の日記帳、その日の写真・運動・音楽・位置情報をもとにしたインテリジェントな提案、Apple Healthと連携したState of Mindの気分トラッキング、文字起こし付きの音声録音、手描き、地図表示、マインドフルミニッツのログ──ここまでがすべて入っています。

「そもそも紙とアプリ、自分はどっちが向いているのか」が気になる方は、紙とアプリの比較記事で違いをじっくり比べました。

✅ 無料プランの内容⚠️ ここは注意
全機能、永久に無料Apple限定 ── Android/Windows/Web非対応
条件を満たすとiCloud上でE2EE作業の流れはApple製品に限定
Appleエコシステムの全デバイスで同期インテリジェンス機能は活動データへのアクセスが必要
State of Mindの気分トラッキングタグや高度な整理機能はなし
写真・音楽・運動からの提案「On This Day」のような振り返り機能はなし

こんな方に: 無料で始めたいiPhoneユーザー。二要素認証と端末パスコードを確認でき、今後もApple製品を使い続けるなら、これで足りる場面は多いでしょう。

避けたほうがいい方: AndroidやWindowsを併用する方。タグや高度な整理、On This Day的な振り返りが欲しい方。将来的にApple以外への乗り換えを視野に入れている方。

↓ 比較表でApple Journalを見る


Grid Diary ── 白紙の前で固まってしまう人に

  • 価格: 無料プランあり / 月額4.99ドル / 年額29.99ドル
  • 対応プラットフォーム: iOS、macOS、Android、Web。Windows、Linux非対応。
  • エンドツーエンド暗号化: あり(テキストと写真)。タグとカスタムの書き出しのお題は暗号化対象外。
  • オープンソース: いいえ。プロプライエタリ。
  • 運営元: Sumi Interactive(独立企業、自己資金、中国・厦門。2013年設立)
  • データ保存先: スタンドアロンモードでは端末上。Grid Diary Sync(プレミアム)では暗号化されたサーバー上。
Grid Diaryの質問グリッド画面

Grid Diaryは、白紙のページをマス目に置き換えたアプリです。それぞれのマスにあらかじめ書き出しのお題が入っていて、画面を前にぼんやりする時間がほぼなくなります。

「今日感謝していることは?」「今日できたことは?」「もう少し良くできた点は?」── そんな質問に、ぽつぽつ答えていく形で日記が完成します。

Day One、Journey、OwnJournalが「キャンバス」を渡してくれるのに対し、Grid Diaryが渡してくれるのは「枠組み」です。続けたいのに自由記述が苦手、という方にとって、この差が「毎日書ける」と「一週間で挫折する」を分けることもあります。

グリッドのレイアウトはカスタマイズでき、自分専用の書き出しのお題を作ることも、毎日の予定と組み合わせて使うこともできます。

何を書けばいいか迷ったら、書き出しのお題ガイドに研究ベースの質問をまとめてあります。これから始めるなら、5分日記のやり方とGrid Diaryの相性はかなり良いです。

ちなみに、テキストと写真にはE2EEがかかりますが、タグとカスタムの書き出しのお題は対象外です。スタンドアロンモード(同期なし)ならデータは端末から外に出ません。Sumi Interactiveは2013年から、広告主を抱えず、サブスクリプションだけでやっている3人体制のチームです。

✅ 無料プランの内容⚠️ ここは注意
基本のグリッド形式の日記無料プランでは同期は使えない
既製の書き出しのお題が一部無料プランではパスコードロックなし
基本的なカスタマイズ無料プランではPDFエクスポート不可
タグとカスタムの書き出しのお題はE2EE対象外
Windows/Linuxアプリなし

こんな方に: 白紙を前にすると手が止まる方、構造化された書き出しのお題が好きな方、日記と毎日の計画をひとつのアプリで回したい方、過去に日記アプリで挫折してしまった方。

避けたほうがいい方: 自由な長文をのびのび書きたい方。WindowsやLinuxで使いたい方。無料プランから同期まで欲しい方。

↓ 比較表でGrid Diaryを見る


先に読んでおくと得な記事

そもそも「デジタルでいいのか」「日記って効くのか」が気になっている方には、まずこの2本がおすすめです。5分で読めます。

何を見て選んだのか

誰かに読まれる不安は、何をどこまで書くかに影響し得ます。ただし、表現的筆記研究は「遠慮なくすべてを書くこと」が効果を生む唯一の条件だとは示していません(研究の限界はメンタルヘルス記事で詳しく扱っています)。日記のプライバシーは、治療効果を保証するためではなく、扱う内容に見合った損害を防ぐために評価します。

つまり、日記アプリ選びは機能比較だけで完結しません。今回は、次の5つの軸で見ました。

プライバシーの設計 ── 暗号化キーは誰が持つのか。会社や社員はあなたの日記を読めるのか。それは検証できるのか。

無料プランの実態 ── 課金前にどこまで使えるのか。多くのアプリは、無料プランをわざわざ「使い物にならない」レベルに絞っています。

オープンソース対応 ── 意図された実装を第三者が確認できるか。ソース公開は透明性を高めますが、独立監査や配布ビルドの検証とは別です。

対応プラットフォーム ── 手元のデバイスとOSで使えるか。

書き心地と機能 ── 余計な摩擦なく書き始められるか。


無料プラン、本当の中身

無料プランの差は、想像よりずっと大きいです。

アプリ日記数デバイス同期E2EEエディタ添付
Day One無制限(テキスト)1台なしありフル写真1枚/件
Journey無制限1台(モバイル)制限ありなしプレーンテキストのみ写真(制限あり)
OwnJournal無制限無制限あり(BYOS)あり(任意)フル気分+アクティビティ
Apple Journal無制限Apple全デバイスあり(iCloud)あり(条件下で初期設定)フル無制限
Grid Diary無制限1台なし(無料プラン)なし(無料プラン)グリッド形式写真

無料の段階で「ちゃんと使える」と言えるのは、OwnJournalとApple Journalの2本。Grid Diaryは無料でも書き出しのお題は使えますが、同期は有料に限定されます。


オープンソース対応の実態

アプリオープンソース公開範囲
Day Oneいいえなし
Journey一部セルフホスティング用サーバーコードのみ(CC-BY-NC-SA)
OwnJournalはい(AGPL-3.0)フルスタック:フロントエンド、バックエンド、インフラ
Apple Journalいいえなし
Grid Diaryいいえなし

ソースコード一式をコピーレフトで公開しているのはOwnJournalだけです。セキュリティ研究者が実装を確認できる材料になりますが、公開されていること自体は監査済みを意味しません。他のアプリでは、公開資料、監査結果、運用実績など別の材料で判断します。


有料プラン比較

アプリ年額E2EEプラットフォームオープンソースデータ保管者
Day One49.99ドルデフォルト(全プラン)5(Linux非対応)いいえAutomattic
Journey49.99ドル(Membership)オプトイン6(すべて)一部あなたのDrive/会社サーバー
OwnJournal19.99ドルあり(任意)Web、Android、iOS、デスクトップはい(AGPL-3.0)あなた(BYOS)
Apple Journal無料条件下で初期設定3(Apple限定)いいえApple(E2EE)
Grid Diary29.99ドルあり(一部)4(Win/Linux非対応)いいえSumi Interactive

どれを選べばいいか

書き心地で選ぶなら: Day One。メディアを多用した日記、デザインの完成度、製本やOn This Dayの振り返りまで、ここに並ぶ機能では他を引き離しています。ただ、コードは非公開で、Automatticという大企業のインフラに身をあずける構図になります。

Android、Windows、Linuxが混ざるなら: Journey。主要6プラットフォームすべてに専用クライアントがあり、ネイティブアプリの広さでは頭ひとつ抜けています。OwnJournalのWebアプリも環境を選ばないので、ガイドより静かさを優先したい方には有力な代わりの一手です。

保存先と実装の透明性を重視するなら: OwnJournal。BYOSでOwnJournal自身の保存サーバーを経由せず、任意のE2EEも使えます。ただしSimpleモードでは連携先クラウドのコピーを読めるため、想定するリスクに合わせて設定してください。年額19.99ドルで、有料プランの中ではいちばん負担も軽めです。

Apple中心で、無料がよければ: Apple Journal。二要素認証と端末パスコードを設定すればiCloud上のJournalデータはE2EEの対象になり、提案機能や気分トラッキングも無料です。Androidに移る予定がないなら、これで足りる場面が多いです。

白紙の前で固まるなら: Grid Diary。カスタマイズできるマス目に質問が並ぶため、何を書くかを一から決めずに済みます。別の切り口が欲しいときは、研究との距離も明記した書き出しのお題集も使えます。

そもそもデジタルでいいか迷っているなら: 紙とアプリの比較記事も参考になります。通知や別のアプリに気を取られるなら紙、検索やバックアップ、読み上げが必要ならアプリ、というように実際の使いやすさで比べてください。


プライバシーは「あとでいい」では済まない

日記アプリを決めることは、機能のチェックリストだけでは終わりません。日記アプリのプライバシーガイドでも書いたとおり、プライバシーの感じ方は書く内容に影響し得ます。ただし、表現的筆記研究は「すべてを遠慮なく書くほど必ず効果が大きい」とまでは示していません。守り方は、実際に書く内容と想定する相手に合わせるべきです。

Day Oneは文書化されたE2EEを初期設定にし、OwnJournalは保存先の選択、任意のE2EE、公開コードを組み合わせています。どちらも端末、アカウント復旧、バックアップ、メタデータまで自動的に守るわけではありません。

OwnJournalは公開コードという追加の確認材料を差し出します。ただし、ソース公開だけで監査や配布ビルドの安全性まで証明されるわけではありません。

ここまで読んだ方は、同じことを検索している大半の人より、日記アプリのプライバシーについて確実に詳しくなっています。

次にやることはひとつだけ。さきほどの「どれを選べばいいか」で自分の状況に近かったアプリを今日インストールし、今夜、最初の一件を書いてみてください。

判断は、7日たってからで大丈夫です。本当に合うアプリは、あなたが正直に書き続けられたアプリ。それは一日では見えてきません。


よくある質問

無料でいちばん使いやすい日記アプリはどれですか?

Apple Journalは全機能を無料で使えます。二要素認証と端末パスコードが有効なら、iCloud上のJournalデータはE2EEの対象です。ただしApple製品でしか使えません。OwnJournalには無制限の日記を自分のクラウドに残せる無料プランがあり、WebアプリはLinuxでも使えます。

オープンソースの日記アプリはあるのでしょうか?

完全にオープンソースなのはOwnJournal(AGPL-3.0、フルスタック)だけです。Journeyはセルフホスティング用のサーバーコードのみCreative Commonsで公開しています。Day One、Apple Journal、Grid Diaryはすべてプロプライエタリです。

プライバシーがいちばん強い日記アプリは?

一つのアプリが常に最強とは言えません。Day Oneは新しい日記でE2EEが初期設定です。Apple Journalは二要素認証と端末パスコードが有効な場合にiCloud上のデータへ適用されます。OwnJournalは保存先を選べ、実装も公開されていますが、E2EEは任意です。Simpleモードではクラウド上のコピーが読めるため、端末、復旧、バックアップまで含めて選んでください。

Day Oneは年額49.99ドルを払う価値がありますか?

写真や動画を含むリッチな書き込み、On This Dayの振り返り、製本、Apple製品との深い連携──このあたりに惹かれるなら、払う価値があります。書くこととプライバシーが最優先なら、OwnJournalの年額19.99ドルで近い体験が手に入り、無料プランの縛りも軽めです。

書いた日記はエクスポートできますか?

ほとんどのアプリで可能です。Day OneはJSON・PDF・プレーンテキスト、Journeyは複数形式、Grid DiaryはPDFに対応します。OwnJournalは自分のクラウドにファイルを置き、Apple Journalも印刷、エクスポート、バックアップが可能です。形式や添付ファイルの扱いは異なるため、何年分も預ける前に復元まで試してください。

運営会社がなくなったら日記はどうなりますか?

保存先にデータが残ることと、別のアプリで完全に復元できることは別です。OwnJournalは自分のクラウド、Apple JournalはiCloud、Grid Diaryのスタンドアロンモードは端末にデータを置きます。どのアプリでも定期的に書き出し、添付ファイルを含めて復元できるか試し、元のバックアップを残してください。


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