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Day One vs Journey|2026年、本当に選ぶべきはどっちか

Day OneとJourneyを料金・プライバシー・対応機種で正直に比較。プライバシー重視なら第3の選択肢も。日記アプリ比較の決定版です。

Day One vs Journey|2026年、本当に選ぶべきはどっちか

「結局のところ、Day OneとJourneyって、どっちを選べばいいんでしょう」——日記アプリを比べはじめると、最後にこの問いが残ります。

しかも厄介なことに、Day Oneは2025年8月に料金を刷新したばかり。多くの比較記事はいまだに旧価格(年額34.99ドル)のままで、新しいSilver/Goldの区分にも触れていません。

本記事では、最新の料金、プライバシー設計、対応プラットフォームを公式情報にあたって整理し、3つ目の選択肢としてプライバシー特化のOwnJournalまで含めて正直に比較します。

くわしく見ていきましょう。

⚠️ ほかのサイトで先に調べてしまった方へ

Day Oneは2025年8月に料金を改定し、Silverは年額49.99ドル、Goldは年額74.99ドルになりました。いまだに「年額34.99ドル」と書かれている記事が多いので注意してください。この記事では、料金も機能もすべて公式ドキュメントで確認した上で書いています。

結論をひと目で

🏆 Day One

iPhone・Mac中心で、書き心地と常時オンのE2EEを両方とりたい方へ。

🌐 Journey

Android・Linux・Chrome OSで書きたい方、コーチ付きの問いかけが欲しい方へ。

🔒 OwnJournal

「データは自分のもの」を譲れない方へ。オープンソースで、有料プランも最安。

3つは、プライバシー・書き方・対応端末で、まったく違う方向を向いています。自分の使い方に合うのがどれか——そこを軸に読み進めてみてください。

目次から飛ぶ:要点まとめ · 詳細比較 · 選び方

要点まとめ

Day OneJourneyOwnJournal
料金(全機能)年額49.99〜74.99ドル年額29.99〜49.99ドル年額19.99ドル
E2EEがデフォルトで有効✅ すべてのプラン❌ オプトイン・検索とAIが無効に🔒 BYOS——そもそも暗号化の対象がない
無料プラン1台のみ・テキスト無制限60件まで・装飾なし無制限・複数端末
対応プラットフォーム5(iOS、Mac、Android、Win、Web)7(+Linux、Chrome OS)2(Web、Android)
こんな方にApple中心・完成度重視Android/Linux+ガイドコードで確かめたい人

この3つ以外も含めた幅広い比較は、日記アプリおすすめ5選【2026年版】にまとめています。


Day One——15年磨かれた、Apple中心の書き心地

💙 年額49.99〜74.99ドル・常時有効のE2EE

Day Oneは2011年、米ユタ州の小さなチームが立ち上げた老舗アプリです。10年間ブートストラップで運営されたのち、2021年6月にAutomattic(WordPress.comやTumblrを運営する会社)に買収されました。買収後も創業チームがそのまま開発を続けていて、プロダクトの方向性は変わっていません。

Day One 日記アプリのスクリーンショット

料金は2025年8月にリニューアル——古い記事に注意

Day Oneは2025年8月に料金体系を全面的に見直しました。それなのに、いまだに「年額34.99ドル」と書かれているレビューが大量に残っています。もう正確ではありません。

Basic(無料): テキスト日記は無制限、日記帳も複数つくれて、エンドツーエンド暗号化、毎日の書き出しのお題、テンプレート、On This Day、エクスポート、1日記につき写真1枚まで。ただしデバイスは1台のみ——これが無料プラン最大の壁です。

Silver(年額49.99ドル): Basicに加えて、写真・動画無制限、文字起こし付き音声録音、複数デバイス同期、メール投稿、Strava連携、それから日記を本に製本できるサービス。

Gold(年額74.99ドル): SilverにAI機能を全部のせ。Daily Chat、Go Deeper、自動要約、タイトル提案、画像生成まで。

月払いはありません。年払い一択です。

🏆 勝者(料金): Google PlayでMembershipを買えるならJourney(年額29.99ドル)が有利。それ以外の状況なら、Day Oneの「1台限定だけど無制限」の無料プランが、お金をかけずに始める現実的な選択肢になります。

プライバシーと暗号化——2019年からデフォルトE2EEという強み

2019年以降、エンドツーエンド暗号化がデフォルトで有効。しかも機能を犠牲にしない——サーバーには暗号文しか残らず、鍵はあなたの端末にあります。

2019年9月以降に作成された日記には、無料のBasicプランを含むすべてのプランで、エンドツーエンド暗号化がデフォルトで効いています。Day Oneの暗号化に関する公式ドキュメントでも明記されているとおり、サーバーに残るのは暗号文だけ。つまり、運営側が日記を読むこともできなければ、誰かに要求されて差し出すこともできない、という設計です。

暗号化キーは端末側に保存され、そのうえでiCloud Keychainにバックアップされます。Apple Advanced Data Protectionを有効にしておけば、Apple自身もこのキーにアクセスできません。

ただ、注意点もあります。デバイス上のローカルデータベース自体は別途暗号化されておらず、OSのディスク暗号化に任せている状態。そして万が一、暗号化キーをなくしてしまうと——日記は永久に復号できません。Day Oneの運営にも復元はできないのです。

セキュリティ監査については、正直に書いておく必要があります。第三者監査はnVisiumが実施し、中程度の問題がいくつか発見・修正されていますが、その監査が行われたのは2017年——もう9年近く前のことです。

開発チームは「暗号化プロセスの見直しと、新しい監査の実施を計画している」とコメントしてはいるものの、現時点で公開されたものはありません。他のレビューサイトはあまり触れない点ですが、無視するべき話ではないでしょう。

そもそも、メール・パスワードでのサインインには二要素認証がありません。Day One自身もApple/Googleアカウント経由のサインインを推奨しています。

主要な日記アプリの暗号化の主張を一段深く知りたい方は、日記アプリのプライバシーを徹底検証もどうぞ。

🏆 勝者(プライバシー): Day One。Journeyのデフォルト設定とは差が大きいです。コードまで確かめたい派ならOwnJournalのほうが構造的に堅牢ですが、Day Oneの「最初からオン」のE2EEは、多くの人が自分で設定するレベルを上回っています。

対応プラットフォーム——Apple中心、ほかは「使える」レベル

iOS、macOS、Android、Windows(2025年3月追加)、Webの計5プラットフォーム。Apple Watchからのクイック入力にも対応しています。

ただ、Android版は動きはするものの、iOS版に比べるとユーザー評価もレビューも一段低め。Windows版はまだ新しく、パスコードロックがないなど成熟していない部分が残っています。Web版もデスクトップ版より一部機能が少ないのが現状です。

iPhone・Macを中心に使っているなら本当に心地よい体験ですが、それ以外の環境では評価が割れるところ——というのが正直なところです。

🏆 勝者(プラットフォーム): Journeyです。LinuxとChrome OSを含む7つのネイティブアプリを揃えており、Day OneはApple優先で、Android版は良いものの一歩遅れています。

書き心地——白紙のページに向かう瞬間が、いちばん気持ちいい

朝、コーヒーを淹れて席についた瞬間——ぱっとアプリを開いて書きはじめるまでの摩擦が、Day Oneはほとんどありません。書き心地はこのカテゴリーで最高、と評する声が多いのも納得です。インターフェースに無駄がなく、天気・位置情報・月齢といったメタデータが自動でくっついてくる。書く以外のことに頭を使わずに済みます。

Silver・Gold向けのリッチメディア対応も手厚く、写真、動画、文字起こし付き音声、手描き、PDF埋め込み、手書きスキャンに対応。日記から実物の本(ハードカバーまたはペーパーバック)を印刷できるのは、日記アプリの中でDay Oneだけ。長年使っているユーザーが「いちばん好きな機能」として挙げるものです。

「On This Day」は、過去の同じ日に書いた日記を表示してくれる振り返り機能。ふと去年の自分に出会えるような感覚があり、評判もいいです。

ℹ️ つらい時期について書く方は、ここを読んでください

「On This Day」は日記の中身まで読み分けてはくれません。パニック発作のメモが、楽しい休日の思い出と並んで表示されることもあります。設定でオフにできるので、心のケアのために書いている方は最初からオフにしておくのが無難です。詳しくは不安やうつに向いている日記アプリの比較へ。

🏆 勝者(書き心地): Day One。すっきりした画面、豊富な自動メタデータ、美しいタイポグラフィ、そしてここで唯一の物理製本サービス。コーチに導かれたいならJourney、ただただ書くことに集中したいならDay Oneです。

AI機能(Goldプラン)——Daily Chatが正式リリースされた

Day Oneは2026年3月下旬、Daily Chatを正式機能として公開しました。AIが問いかけてくれる対話型の書き方で、書いた内容にフォローの質問が返ってきて、その会話がそのまま日記になる仕組みです。音声モードや、人間関係・場所・パターンを覚えてくれるメモリー機能まで備えています。

Goldプランにはほかに、Go Deeper(AIが深掘りの問いを提案)、自動要約、タイトル提案、画像生成も含まれています。

AI機能はすべてオプトイン。会話データは一時処理ののち削除され、学習には使われない、とDay Oneは明言しています。

ただ、処理の一部はOpenAIを含む外部サービスを経由するのが実情です。完全なゼロ知識プライバシーを求めるなら、AIをオンにすること自体がひとつのトレードオフになります。

🏆 勝者(AI): ほぼ互角。Day OneのDaily Chatのほうが洗練されていて、JourneyのOdysseyは過去の日記を読み解くのに強い、という棲み分けです。どちらも暗号化を解いた状態のデータを前提に動きます。この前提がいらないのは、OwnJournalのAI気分分析(年額19.99ドル)だけ。

Day Oneにあるもの・ないもの

✅ 強み⚠️ 足りない点・弱点
全プランで常時オンのE2EE気分トラッキングや習慣記録なし
カテゴリー最高の書き心地コーチ付きプログラムや心のケアの枠組みなし
物理的な製本サービス(日記アプリで唯一)Android版はiOS版より一歩遅れる
自動メタデータ(天気、位置情報、月齢)月払いの選択肢なし
On This Dayと15年ぶんの改善セキュリティ監査が2017年で止まっている
写真、動画、文字起こし付き音声2026年初頭に入力ラグの報告あり
Goldプラン(年額74.99ドル)はAI目的だと割高

「今日は何を書こうか」と迷ったときに、アプリ側が手を引っ張ってくれる仕組みは、Day Oneにはありません。この差がメンタルヘルス用途にどう響くかは、不安やうつに向いている日記アプリの比較で別途まとめています。


途中で一息——どちらかに傾く前に

ここまでで気持ちが固まりかけている方は、決める前にこの2本を:

Journey——Android中心、コーチ付きで「何を書くか」に迷わない

💛 年額29.99〜49.99ドル・ストアにより料金が変動

Journeyは2009年頃から開発が続いている、シンガポールの独立企業Two App Studio Pte. Ltd.が手がけるアプリです。iOS優先のアプリが多い日記カテゴリーの中で、めずらしくAndroid優先。Google PlayとAppleの両方でEditors’ Choiceに複数回選ばれてきた実績があります。

Journey 日記アプリのスクリーンショット

料金——プラン構成が複雑で、混乱しやすい

Journeyの料金体系はDay Oneより込み入っていて、ここで迷うユーザーがほんとうに多いです。

無料: かなり制限あり。同期はGoogle DriveまたはJourney Cloud Sync経由(70MB/60件まで)、テキスト装飾なし、デスクトップアプリ不可、AIは1日10回、コーチプログラムも一部のみ。長く使うには厳しい内容です。

Premium(買い切り、プラットフォームごと): 約17.99ドルでプラットフォームごとに個別購入。サブスクなしでそのプラットフォームの機能は使えますが、他のプラットフォームやOdyssey AIは含まれません。

Membership(サブスクリプション): 多くの方にはこれがおすすめです。料金はプラットフォーム次第で、Google Playは年額約29.99ドル、iOS App Storeは年額約49.99ドル。全プラットフォーム・全機能が一気に使えます。

買い切り: 約199.99ドル。一部の販売チャネルから購入可能です。

ここで注目してほしいのが、iOSとAndroidの価格差。同じMembershipが、iOSでは年額49.99ドル、Androidでは29.99ドル。Androidメインの方がGoogle Play経由で買えば、Day OneのSilverよりずっと安く済みます。

プライバシーと暗号化——「便利さ」と引き換えになる設計

暗号化をオンにした瞬間、検索もAIも使えなくなる——プライバシーか機能か、選ばされるトレードオフ。Day Oneにはありません。

Journeyのプライバシー設計はDay Oneより複雑で、しかもこの複雑さこそが、ユーザーが知っておくべきポイントです。

デフォルトの同期先はGoogle DriveかJourneyのクラウドサーバー。どちらもエンドツーエンド暗号化は効いていない状態です。

Google Drive同期の場合、日記はJourneyのサーバーには保存されません。ただし、データはGoogleのデータ取り扱いポリシーの対象になります。Journey Cloud Sync(E2EE未設定)を選ぶと、日記はJourneyのサーバーに保存されて、運営側が読める状態のままです。

E2EEはJourney Cloud Syncに限って利用可能で、同期ドライブのセットアップ時に意図的にオプトインする必要があります。JourneyのE2EEドキュメントに手順は載っていますが、一度有効にすると取り消せません。

ここが大事な制約: JourneyでE2EEを有効にすると、検索機能が完全に止まります。Odyssey AIも動かなくなります——AIは平文の日記を読まないと分析できないからです。プライバシーか機能か、二者択一になる。Day Oneにはないトレードオフです。

Odyssey AIを使うときは、日記がJourneyのシステムで処理され、OpenAIのサーバーを経由します。Journeyはデータを学習に使わず処理後に削除するとしていますが、それでも「日記がJourneyのインフラの外に出る」という事実そのものは消えません。

技術的な知識がある方向けに、セルフホスティングも用意されています。DockerイメージでJourney Cloud Syncサーバーを自分で運用しつつ、E2EEにも対応可能。GitHub上ではフルソースコードの公開も予告されているところです。

暗号化が実際になにを守るのか、もう一段深く知りたい方は日記アプリのプライバシーを徹底検証をどうぞ。

対応プラットフォーム——主要日記アプリで最広

iOS、Android、macOS、Windows、Linux、Web、Chrome OS(AndroidアプリまたはWeb版経由)の計7プラットフォーム。主要な日記アプリでは最多のカバー範囲です。

Android向けに最初から作られているだけあって、Android版の評価は安定して高い水準。複数OSをまたいで使う方——特にLinuxで日記を書きたい方にとっては、主要アプリの中でJourneyが実質唯一の選択肢になります。

🏆 勝者(プラットフォーム): Journey。すでに上でも触れましたが、Day OneではなくJourneyを選ぶいちばんの理由はここにある、と繰り返しておく価値があります。

書き心地——コーチ付きで「次に何を書けばいいか」を教えてくれる

Day Oneと比べると、Journeyのエディタはリッチテキスト寄り。太字、イタリック、箇条書き、チェックリスト、表、文字色など書式オプションが豊富です。そのぶん画面が情報密度高めで、慣れるまで少し時間がかかります。

そして、多くのユーザーが「これがあるからJourney」と語るのが、60以上のコーチ付きプログラム。感謝、マインドフルネス、人間関係、運動、自己発見など幅広いテーマで、数日〜数週間にわたる構造化された書き方を案内してくれます。

「今日は何を書こう……」とぼんやり画面を見つめてしまう方には、これは本当に効きます。Day Oneには同等のものがありません。書き出しのお題そのものを探している方には、心の健康に役立つ書き出しのお題もどのアプリでも使えるので参考になるはずです。

絵文字ベースの気分トラッキングも搭載。30日間の感情の変化をシンプルに視覚化できます。Day Oneには気分トラッキングそのものがないので、ここも明確な差です。

Atlas(地図)ビューでは位置情報付きの日記を地図上にプロットして表示してくれて、旅の振り返りには本当にぴったり。

🏆 勝者(ガイドと気分トラッキング): Journey。60以上のコーチ付きプログラムと内蔵の気分トラッカーは、Day Oneにはどちらもありません。「枠組みがないと続けられない」と分かっているなら、これがJourneyを選ぶ最大の理由になります。

Odyssey AI——過去の日記を読み解いてくれる相棒

Odyssey AIはGPTベースの対話型機能で、過去の日記を分析しながら、パターンや気分の変化、人間関係、成長について質問に答えてくれます。テーマの要約や、特定の人物・話題にまつわる記述の抽出にも対応しています。

利用にはMembershipプランとJourney Cloud Sync(暗号化なし)が必要で、最低10件の日記が蓄積されていることが条件。無料・Premiumユーザーは1日10回、Membershipユーザーは50回まで質問できます。

ただ、プライバシー上の注意点も大きい。Odyssey AIを動かすには、日記の内容がOpenAIのサーバーを経由します。Journeyは「学習には使わない」と明言していますが、日記がJourneyのインフラの外に出ること自体は避けられません。

Journeyにあるもの・ないもの

✅ 強み⚠️ 足りない点・弱点
最広の対応プラットフォーム(Linux含む7つのネイティブアプリ)料金体系がほんとうにわかりにくい
60以上のコーチ付きプログラムE2EEを有効にすると検索とAIが無効に
内蔵の気分トラッカー物理的な製本サービスなし(電子書籍のエクスポートのみ)
旅の記録にうれしいAtlas地図ビュー自動メタデータ(天気、月齢など)なし
Day Oneより豊富なリッチテキスト書式Trustpilotでのカスタマーサポート評価は低め
Android優先で、評価も安定して高い大量の日記で同期の安定性に関する報告あり
Dockerによるセルフホスティング対応無料プランは実質的に体験版

OwnJournal——プライバシーの設計思想が、そもそも違う

💚 年額19.99ドル・オープンソース・有料プランで最安値

OwnJournalは、Day OneやJourneyが「暗号化」で答えようとしてきたプライバシーの問いに、構造そのものを変えて答えるアプリです。

OwnJournal アプリのスクリーンショット
侵害も召喚状も、うっかりの漏洩も——起こりようがありません。そもそも日記が、OwnJournalのサーバーに存在しないからです。

サーバーに置いたデータをどう暗号化するか、ではなく、そもそもデータ層から自分自身を切り離す——という発想です。日記はGoogle Drive、Dropbox、Nextcloud、iCloudなど、あなた自身のクラウドストレージに保存され、OwnJournalのサーバーには一切残りません。

運営は日記のコピーを持たないので、OwnJournalのインフラに侵害が起きても日記は漏れようがない——そこに存在しないからです。

このストレージモデルの上に、任意でエンドツーエンド暗号化をかけることもできます。コードベースはAGPL-3.0でオープンソースとして公開されているので、プライバシーの主張がコードレベルで検証可能、というのも他にない強みです。

最近のアップデートで気分記録と活動記録の機能が加わり、Journeyの気分ツールやDaylioのような専用アプリと真正面から競合できるようになりました。すべての日記に絵文字で気分を5段階で記録でき、活動タグ(運動、人との交流、仕事、瞑想など)も付けられます。気分カレンダーのヒートマップ、分布チャート、移動平均、曜日別分析、気分ストリーク——統計ダッシュボードまで無料プランで利用可能です。プレミアムプラン(年額19.99ドル)では、どの活動が気分の良し悪しと関連するかを示すActivity-Mood Correlationsも加わります。

ただ、注意点もあります。OwnJournalはDay OneやJourneyに比べると、まだ新しいアプリ。メディア掲載や公開レビューの数では老舗にかないません。

実際にapp.ownjournal.appで確認した限り、コアのアーキテクチャも機能も、説明どおりに動作しています。かなり成熟してきた印象ですが、Day OneやJourneyほどの年月をかけた改善の積み重ねはまだ、という段階です。

料金: 無料プランあり。年額19.99ドルでAI気分分析、Activity-Mood Correlations、PDF/Wordエクスポートなどが解放され、3つの中でいちばん手頃です。

対応プラットフォーム: 現在はWebとAndroid。iOSは開発中。

こんな方に: 「データは自分のもの」を譲れない条件にしている方、プライバシーを犠牲にせず気分記録や活動分析も使いたい方。オープンソースのコードでプライバシーの主張を独立検証できるのが最大の魅力で、引き換えに受け入れるのはマルチメディア機能の少なさと、iOSアプリがまだないことです。


機能比較表——3つを横並びで

Day OneJourneyOwnJournal
料金(全機能)年額49.99〜74.99ドル年額29.99〜49.99ドル年額19.99ドル
無料プラン良好(テキスト無制限、E2EE、1台のみ)制限多い(60件、装飾なし)あり
E2EEデフォルトあり——無料を含む全プランなし(オプトインのみ)なし(BYOSモデルで構造的にプライバシーを担保)
E2EEのトレードオフなし検索とAIが無効になし
データ保存先Automatticサーバー(米国)Journeyサーバー(シンガポール)またはGoogle Driveあなた自身のストレージ
オープンソースいいえDockerイメージのみはい(AGPL-3.0)
対応プラットフォーム5(iOS、Mac、Android、Windows、Web)7(+Linux、Chrome OS)2(Web、Android)
Android版の品質良好だがiOS版に劣る優秀利用可能
コーチ付きプログラムなし60以上なし
気分トラッキングなしありあり(絵文字気分+活動タグ)
AI機能Gold(年額74.99ドル)Membership(料金は変動)Premium(年額19.99ドル)
AIに暗号化なしのデータが必要はいはいいいえ(BYOS)
製本サービスあり(ハードカバー/ペーパーバック)なし(電子書籍のみ)なし
セキュリティ監査あり(2017年——古い)なしなし
気分統計・分析なし30日間表示無料統計+有料Activity-Mood Correlations
運営歴15年10年以上約1年

無料プランで、実際にどこまでできる?

ほとんどの方は、お金を払う前にまず無料で試すはず。そして、ここでの差はあなどれません。

Day One(Basic)Journey(無料)OwnJournal(無料)
テキスト日記無制限60件まで(クラウド)無制限
日記帳/ノートブック無制限制限あり無制限
デバイス数1台のみ複数(デスクトップ不可)複数
テキスト装飾ありなしあり
写真1日記につき1枚制限ありあり(無料)
E2EEあり(全プラン)なしあり(任意)
検索ありありあり
毎日の書き出しのお題あり制限あり活動タグ
気分トラッキングなし制限ありあり(無料)
AI機能なし1日10回までなし
エクスポートあり制限あり制限あり
コーチ付きプログラムなし一部のみなし
デスクトップアプリあり(1台のみ)なしWebのみ
クラウドストレージ付属70MB上限自分のストレージ

Day Oneの無料プランは書くことに関していちばん寛大で、件数無制限・ストレージ上限なし。デバイスは1台限定なので、スマホだけで日記を書く方なら無料のままでも十分に成り立ちます。

Journeyの無料プランは、3つの中でもっとも厳しい縛り。60件の上限とテキスト装飾なしという制約は、長期で使うプランというより、ほぼ体験版です。

OwnJournalの無料プランは、構造的にいちばん自由。複数デバイスで件数無制限、しかも自分のクラウドに保存。絵文字での気分記録、活動タグ、気分カレンダーのヒートマップ、気分統計まで、すべて無料の範囲内に入っています。


Day OneとJourneyのプライバシー、実際のところは?

両方とも暗号化を提供してはいるものの、その仕組みも、実質的に守ってくれる範囲もまるで違います。

Day OneのE2EEは、新しい日記にデフォルトで効いていて、機能面の制約は一切なし。運営側は暗号化キーを持っていないので、日記を読むことも、法執行機関に渡すこともできない設計です。

弱点は、デバイス上のローカルデータベースがOSレベルの暗号化に依存していることと、2017年の監査が更新されていないこと——この2点。

一方、JourneyのE2EEはオプトインで、Journey Cloud Syncにしか適用されず(Google Driveには非適用)、しかも有効にした瞬間に検索もOdyssey AIも止まります。デフォルトのGoogle Drive同期ではデータがGoogleのポリシーに従うので、初期設定のまま使っている多くのユーザーには、実質的な暗号化は効いていない——というのが本当のところです。

そしてOwnJournalのBYOSアプローチは、設計思想そのものが違います。「サーバー上のデータをどう暗号化するか」ではなく、「そもそもデータを持たない」という方向に振り切った答え。

サーバーに日記が存在しない以上、侵害も召喚も漏洩も起こりようがなく、オープンソースのコードで独立検証も可能。とはいえアプリ自体は新しく、第三者監査もまだ、大規模実績もこれから——という事実は受け止めておく必要があります。

プライバシーの結論を、ひと段落で

多くの方にとって、Day Oneのプライバシー保護は十分で、Journeyのデフォルト設定よりはるかに優れています。サーバーを一切信頼しない検証可能なプライバシーが欲しいなら、OwnJournalのほうが構造的に堅牢——もっとも、初期段階のアプリであることは織り込む必要があります。


どのアプリを選ぶべきか?

Day Oneがおすすめの方:

  • Appleデバイス(iPhone、Mac)が中心
  • 写真、動画、音声、天気・位置情報まで活かしたリッチな日記を、長期で残したい
  • 暗号化のために機能が減るのは避けたい
  • いつか日記を一冊の本にしてみたい
  • 年額49.99〜74.99ドルを払える

Journeyがおすすめの方:

  • Android、Linux、Windows、Chrome OSがメインデバイス
  • 書き出しのお題、コーチ付きプログラム、気分トラッキングが欲しい
  • AndroidユーザーでGoogle Play経由なら年額29.99ドルで導入できる
  • 旅の記録を地図で振り返りたい
  • Google Drive同期のプライバシーを許容できる、またはE2EEのために検索とAIを手放せる

OwnJournalを検討すべき方:

  • データの所有権が最優先で、プライバシーをコードまで遡って確かめたい
  • プライバシーを犠牲にせず、気分記録や活動分析も使いたい
  • AndroidかWebがメイン環境
  • 年額19.99ドルの手頃さやEU/GDPR管轄が決め手になる

他のアプリが合いそうな方:

  • 完全無料で制限なしがいい:Apple Journal(無料、常時E2EE、iOS/iPad/Macのみ)
  • Windowsメイン:Diarium(プラットフォームごと約9.99ドルの買い切り)
  • 長文を書かず気分だけ記録したい:Daylio(OwnJournalも絵文字気分記録と活動タグに対応しています)
  • AI中心の日記体験が欲しい:RosebudReflection

よくある質問

Day Oneに無料プランはありますか?

あります。ただしデバイス1台に限定されるので、スマホとPCの両方で書きたいなら年額49.99ドルのSilverが必要になります。

Journeyに無料プランはありますか?

あります。ただしテキスト装飾なし、クラウド同期は60件まで、デスクトップアプリは使えないなど、実質的には体験版に近い内容です。

Androidで使うならどちらがおすすめですか?

Journeyです。もともとAndroid向けに作られたアプリで、機能の充実度もユーザー評価も一貫してDay OneのAndroid版を上回っています。

Day Oneは暗号化されていますか?

はい。エンドツーエンド暗号化は無料のBasicプランも含むすべてのプランで使え、2019年以降に作成された日記ではデフォルトで有効になっています。

Journeyは暗号化されていますか?

デフォルトでは暗号化されていません。Journey Cloud Syncでオプトインすれば有効にできますが、その瞬間に検索機能とOdyssey AIが使えなくなります。

メンタルヘルスのために日記を書くならどちらが向いていますか?

ガイドが欲しいならJourneyです。60以上のコーチ付きプログラムが心のケアを後押ししてくれます。プライバシーを優先するなら、デフォルトでE2EEが効いているDay Oneか、サーバーに日記を置かないOwnJournalが安心。詳しくは不安やうつに向いている日記アプリの比較へ。


今夜、最初の1ページを開く

ここまで読んだなら、自分に合うのがどれか、もう薄々わかっているはずです。あとは動くだけ。今夜やることを、具体的に書いておきます。

  • Apple中心で、最高の書き心地が欲しい方: Day One Basic(無料)をインストール。今週のうちに3回書いてみて、Silver(年額49.99ドル)にする価値があるかを判断してください。
  • Android・Linux、またはコーチ付きプログラムが欲しい方: Journeyをインストール。続けると決めたら、Google PlayでMembership(年額29.99ドル)を購入するのがおすすめ——この比較の中ではいちばんコストパフォーマンスのいい選択肢です。
  • プライバシーが譲れない方: app.ownjournal.appでOwnJournalを試してみてください。無料プランだけでも十分使えますし、年額19.99ドルのプランはここで紹介した中で最安の有料プランです。

選んだアプリで、7日間、正直に書いてみる。そのあとで課金するか決めれば十分です。

日記アプリ選びで大事なのは、機能比較表で勝ったほうではなく——「また、ここに戻ってきたい」と思えるアプリかどうか。それは、自分の言葉で書いてみないと、どうしてもわからないのです。


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